なんだって、まずは一口

通帳片手に日々を生き抜く節操なしオタクの限界作文

6年越しにお兄ちゃんガチャを再履修したらしんどすぎた話


「お兄ちゃんガチャ」、皆さんご存じですか?

 

タイトル見て「ガチャガチャ!」と体が動いたあなたはAランクジャニオタです、一緒に幼女目指しましょう。

 

ご存じない方に向けて簡単に説明しますと、「101回目のプロポーズ」や「薔薇のない花屋」でも有名な野島伸司氏脚本、2015年の日本テレビ深夜ドラマ枠にて放送された
「幼女×お兄ちゃん・キラキラメルヘントンチキ萌えコメディドラマ」です。

 

(タイトルからまぁトンチキは透けて見えているわけですが)

 

ちなみに野島さんはスノープリンスやチキバの作詞も手掛けた、ジャニオタには大変馴染み深いトンチキソングプロデューサー脚本家さんでもあります。

 

 

 

■見るまでの経緯

宮近担ことわたくし、2015年当時にあまりのトンチキタイトルに惹かれ、デビュー組担ながらにリアタイしていた訳なのですが、晴れて宮近くんを推すようになり1年半、ふとお兄ちゃんガチャについて思い出そうとしたところ、

 

 

「あれ?どんなオチ・・・、あれ?え?松松?しずや?!出てたっけ?あれ・・・?リアタイ・・してた・・・よな?」

 

 

と、最早「♪ガチャッ!ガチャッ!お兄ちゃんンン~!」インパクトのみが体に刻み付けられ、無くした記憶を探し求め彷徨う悲しいオタクに成り果てていた事実に直面してしまいました。

 

というのも何を隠そうこのオタク、ほぼ例外なく1度見た映画・ドラマ・小説・漫画の内容を3か月でキレイさっぱり忘れてしまうレベルの鳥頭。

 

(夜行観覧車ドラマ3周して未だにオチ思い出せずいる)

 

なにがそんなに脳ストレージを圧迫してるのか知りませんが、2015年に1回見たきりのドラマの内容を覚えているわけがなかった。

 

推しがお兄ちゃんしてんのにダメだろ!!バカ!!!!ということで財政難宮近担、この度奮発してブルーレイにてBOXをお迎えし、6年越しの「お兄ちゃんガチャ」刮目に至ったという訳です。

 

 

 

■完走の感想

なんでもっと早く見なかったの?????いや見たわ、見てたのよ、忘れんな!!!バカ!!!!!!!!!!!!

 

もう忘れない、もう忘れないですよこれは。
1話30分完結型で毎話新しいお兄ちゃんをガチャれるので中弛みは一切なし、最初から最後までトップギアのトンチキ度であっという間にゴールテープを切れました。

 

というか「メルヘン×幼女×ジャニーズ」の縫合力エグない????

 

「メルヘン×幼女」だから世界観は抜群に可愛いし(しかしおませ幼女達の発言は大変辛辣)、「幼女×ジャニーズ」だから精神衛生上大変都合が良いし(当社比)、「ジャニーズ×メルヘン」にカワイイイイ!って鳴かないオタクこの世にいないですよね?

 

この組み合わせを生んだ野島氏には感謝しかないです。なんて平和、なんて平和なテイストなんでしょうか。(今期ドラマにて絶賛自担のエグめキスシーンが予告されてしまっているオタク)

 

と、いう訳で下記まとめます。

 

※以下微ネタバレ含む個所もあるので注意してください※

 

 

 

 

■幼女たち

・ミコちゃん
おませさん①。1話から「雫石家こんなクズだったか・・・?」と衝撃を受ける。このご時世じゃもう毒親とも言われかねない奔放な家族の面倒を見る専業幼女。でもまぁいっか!メルヘンだもんね!なんだかんだでお兄ちゃんに求める理想がバカ高い。自担しか勝たんタイプ。つまり俺ら。

 

四葉ちゃん
おませさん②。ただのナツコちゃんの取り巻きかと思いきや何やら波乱万丈な幼女。結局のところ作中で一番の強運の持ち主。作中の幼女では珍しく年相応の可愛さがあったりする。ワイはとにかく四葉ちゃんに転生したい

 

・ナツコちゃん
おませさん③。二部上場企業のご令嬢。作中での格好がほとんどチュチュ。「お兄ちゃんは永久不滅」発言がごもっとも過ぎて一人っ子は涙が止まりませんでした。天井の無いガチャだとわかっているのに出るまで回す重課金厨の鑑。

 

 

 

 

■お兄ちゃん候補たち

・ニコ(松倉海斗)
ガチャから排出された幼女。まっしろふわふわお洋服に萌袖、ばぶばぶ笑顔で「ニコニコ~~~~~♡」はもう可愛さが幼女を軽く超えてしまっている。だが肩幅に松倉の片鱗を感じる。ひしひしと感じる。肩幅は本当に可愛くない。本契約すべくランクを偽って空回る健気さと不憫さにも松倉を感じる。なんだ?当て書きか?ていうかニコのランク鎖骨に入れたのは誰の意図ですか????悪質ですよ????ミコちゃんの消去理由が辛辣で「いいじゃん!頑張ったんだから!!」とハンカチ噛んだんだけど、「お兄ちゃん≒恋人」なおませ幼女が「嘘つく人は嫌」って振るのはまぁごもっとも過ぎました。そらね、恋人に職業年収偽られてたら振りますよね。ミコちゃん正解。このお姉さんは「ニコニコ~~~~♡」でなんでも許してしまうであろうダメ社会人です。すみません。でもねぇ!ミコちゃん!!!ニコは良いお兄ちゃんになったと思うよぅ!!;;(めげない)

 

・セーギ(深澤辰哉)
六法全書+ジャージホイッスルの熱血お兄ちゃん。頭脳派なのか体育会系なのかマジでわからない。誰しもが人生で一度は出会ってる正論以外の融通が利かないタイプ。絶対友達少ない。でも「妹の為に」って気概はめちゃくちゃあるので兄としては結構良い奴。良い奴!良い奴なんだけど!如何せんミコちゃんが兄に求めるニア恋人的な甘めステータスはほぼ0。ごめんなセーギ、ミコちゃんの理想はもう初手ガチャで出ちゃってんのよ。ただまぁふっかさんなのでメイキングでのお兄ちゃん度はぶっちぎりの1位でした。それはもう幼女に対しても他のjrに対してもぶっっっちぎりの1位。

 

・キララ(阿部顕嵐)
ホストホストホストホストホスト!!!!お兄ちゃん???クズホスト!!!!!!!
あらんちぁの正しい使い方です。「僕には顔しか取り柄がないから・・・」って
しょんぼりするからなーんだ謙遜できる良い奴じゃんとか思ったら大間違いでした。顔面2億点なのに総合値でDランクってどんんだけ性格ヤバいんやっていうね、心の底からあらんちぁが夜の世界の人間じゃなくてよかったなと思いました。消去直前のゲス顔最高なのでゲス顔厨の皆さんさっさと見て下さいね。作中、唯一妹ではなく自分ファーストを貫いた非常に良い噛ませキャラでした。噛ませとか言ってますけど私も秒速でなびく自信があります。キラキラ~~~~~!!!!!!!!

 

・ロード(森田美勇人)
古風に突っ張ったバイク大好きヤンキーお兄ちゃん。前世と死因が大体想像つく。ワイの推し。Bランクだけあってお兄ちゃん度はかなり高め。ちっこい妹弟にも歳の近い妹弟にも懐いてもらえそう。海辺で「あいつんとこ、行けよ。」的やりとりを幼女とやるみゅーとドツボ。ほんで事故で退場は面白過ぎる。ぬいぐるみ抱えさせられたり制作側にみゅーとオタクの気配を感じざるを得なかった。顔面が強い、編み込みも最高、ただめちゃくちゃ喧嘩弱そうで草。メイキングで他のキャストにヨロシクゥ!が伝染してるのまじで可愛いから見て。

 

・ネガ(松田元太)
ネガ~~~~~~~~~~~~~;;;;;;;; 可愛いよ~~~~~~;;;; 声が細くて華奢で垢抜け始めくらいの陰キャ元太くんです。何もかもが今と違う。やば。そして一同驚きのGランク。\G!元太~~!/がチラつくTJcalling大好きなオタクがここに1名。ほそっちょ~~~い声で「僕なんか・・・」「ごめんなさい・・・」って俯くからすげぇ情緒乱される。ほんで謎にキレ気味の「ごめんなさいねっ!」がぷんすこ!って感じでまぁ~~~~~致命的にカワイイ。全身黒でがっつり開いた胸元にはロザリオ、黒のでっかい女優帽、ツボらんオタクおるんか?ネガティブというかクソ面倒なかまちょなので実世界で友達にこいつの話されたら「そいつはやめとけ・・・?」って絶対言う。メイキングで幼女たちに「げんげんって呼んで欲しい!」って言ってんですけど実妹にも言ってましたねそんなこと・・・。呼ばれた後の反応ヤバいのでメイキング見て下さい・・・。

 

・ケンさん(岩本照)
背中で語るミステリアスお兄ちゃん。前世は100%若頭。抗争で死んだんだろ?そうだろ??母語が背中。頭ポンポンするとシャンシャンする。伝わらんだろ?見てくれ。ポンポンするとシャンシャンすっから。兄というか若頭。若~~~!って寄って集りたい。作中唯一ランクが明かされてないんだけどAじゃないかな~~~とか思ったり。
ひかるくんハマり過ぎてんだよな~~~と思ってたらメイキングでもほぼケンさんで笑った。素じゃん。ケンさんもまぁ~~ミコちゃんの消去理由が辛辣なんですけどあれはもうしょうがないかな!!!!!!!ごめんねケンさん!!!!!!ハァイッ↑!

 

コーナン(玉元風海人)
某名探偵。物語終盤に来ての解説キャラの便利さたるや(本人自覚済)。あくまで解説キャラにつきお兄ちゃん要素はあまりなし。セリフ量がケンさんの1200倍。しつこいコーナンフィーバーが好きすぎて一緒にコーナンコールしてたら汗かいた。コーナンが本契約取れる日がすごく遠そうでオタクは心配です。

 

・ジェントル(京本大我)
ちょっとだけ胡散臭い見た目も中身も紳士的なお兄ちゃん。が、しかし作中で一番の噛ませ;;;;悪い奴じゃないのに;;;;不憫でならない;;;; 初手でジェントル引く四葉ちゃんかなり強運。てかなんでジェントルCランクなんです????イグアナですか?前世でイグアナ飼ってたからなんですか????(怒) しっとり上品な胡散臭さが妙に似合う大我くん。褒めてるよ。褒めてるからね。依存気質で過保護なお兄ちゃん、需要めちゃくちゃあるからね、次はいい子に引かれるといいね;;

 

・お兄ちゃんズ(仲田拡輝/吉澤閑也/梶山朝日/原嘉孝/目黒蓮)
歌って踊れるAランクお兄ちゃんズ。なんだかんだでナツコお嬢様に対して一途。随所で輝くトンチキミュージカルが「お兄ちゃんガチャ」というドラマの根幹を支えていると言っても過言ではない。一人だけ歌のテイストが違う原くんで毎度爆笑してしまう。ただ彼らが直面してる「誰が選ばれるか」問題は割と深刻で「どうするんこれ・・・?」ってずっと気にしてたらめちゃくちゃな大団円が待ってて涙。ナツコちゃん罪な女過ぎる。でもきっとナツコちゃんは好きな人が出来たらお兄ちゃんのことだんだん忘れてっちゃうかもしれないし、そうじゃなくても5人をパッと消去なんてできなくて泣いちゃうんだろうな・・・;; どう転んでも切ない。5人もいるのであえて辞めジュには触れませんけど「末っ子なのにAランクお兄ちゃん閑也」がツンプルにしんどいです。

 

・レイ(宮近海斗)
レイくん!!!!!!!!;;レイくん!!!!!!!!!;;;; あなたを見たくてオタクは!!オタクはここまで来ました!!!!!!!!「みんなのお兄ちゃん」の裏側がしんどすぎて無理でした!!!!!!!!!メロメロ~とか言ってる裏がこんなとは思わないじゃないですか!!!!!!!序盤でレイくんもお薬飲んでるけど何年も頭痛に耐えて来たんだと思うと胸が痛すぎる。切ない。当局の人は至急このシステム欠陥どうにかしてください。トイ連行してる場合じゃねぇから。「お兄ちゃん希望が殺到しちゃう」とか「チャオ!」とかちょけてる奴に限ってまぁ~~~こんな事情抱えてんだから一周回ってキレ散らかしちゃうよね。長い間色んな消去を見てきた上でも、消去されるお兄ちゃんたちに「羨ましい」の言葉が出てくるのがレイくんの辛さを物語ってるなと思いました。え~~~~~んむりむり切ない;;レイくんの消去シーンはマジで見たくなかったので私的には大満足のラスト。でもちょっと「お兄ちゃん」としてのレイくんも見たかったな~~~~~なんてね~~~~~!!!!ほんでがちゃ歯でふがふがおしゃべりする宮近くん is ソーキュート。異論は認めん。

 

・トイ(岸優太)
ドSのSランクお兄ちゃん。Sランクですよ、紛うことなきSランク。とはいえ滲む優しい雰囲気は岸くんだからこそなんだろうなと思います;; てかトイ×ミコ×四葉の複雑な三角関係生み出した野島さんマジで罪深くないですか??????誰も悪くないのにミコか四葉のどっちかが絶対傷ついて退場しなきゃいけないの辛すぎて泣いた。トイに関しては終盤の記憶喪失・ミコちゃんとの別れ・本契約後の他人感が涙腺崩壊三種盛りでしんどすぎました。強めのトイ×ミコ派なんですけどあの状況下、トイがミコちゃんのお兄ちゃんになる余地は一切なかったですよね・・・。私はミコちゃんの痛々しい自己犠牲の精神に共感できるタイプの人間なのでずっと咽び泣いていました。なんでトイが泣くんだよォ~~~~~!つって。一番辛いのはミコちゃんだろうがよォ~~~~~~~~!!つって。あの時のトイの涙はマジで審議。審議ですよ。ズル過ぎる。「本当の妹の兄であるべき倫理観&本能」vs「本当はミコの兄になりたい気持ち」のせめぎ合いだと思うんですけど!ミコちゃんは「お兄ちゃんになってくれる?」ってちゃんと想いを伝えた上でトイと四葉の想いを尊重して身を引いた訳で;; なーーーのにあのタイミングであんな顔で泣くのはズルいよ~~~~!;; 強めのトイミコ厨が出てしまったんですけどトイのことは大好きですよ。四葉と幸せになって欲しい。ミコちゃん差し置いてそっち行ったんだからな・・・ッ!!!!(過激ミコ派)

 

 

 

 

 

 

 

という訳で「お兄ちゃんガチャ」、大傑作だと思います。

 

成人女性起用だとオタクの心が荒むラブコメを「おませな幼女×お兄ちゃん」の形で落とし込んでるのが本当にすごい。無理な設定も大概許せますこれ。

 

(無理もなにもそもそもバスボムからお兄ちゃん生成されてるし)

 

子役耐性がない人には結構しんどいかもしれないですが、私はめちゃくちゃ楽しめました。

 

てかお兄ちゃんガチャで泣くとは思ってなかったよね!!!!!!!!!!(一度見ている人の感想)

 

令和版お兄ちゃんガチャ、期待したいところです。